貴社の概略を簡単にご説明ください

出町私どもは、通販会社などの物流倉庫に軽作業の作業員を派遣する人材派遣サービス「アートスタッフィング」を2018年にスタートさせました。昨今、物流の作業員は常に人材不足です。多くの企業が、人材を確保するために広告を出したり、採用活動をしたりして、年に数億円の費用を支出しています。そうした状況にあり、物流業界の構造的な人材不足を解決するようなサービスを作ることにチャレンジしています。人材派遣ビジネスについてほとんどノウハウが無い中でスタートし、いろいろと模索しながらやっています。

アートスタッフィングの特徴を教えてください

出町求職者の方には、週1回でも2回でも、その方の働き方に合わせたお仕事をご案内しております。また、母体やそのクライアント企業様などに広いネットワークを有しているため、たくさんのお仕事をご案内することができます。

佐藤登録者の半分は外国籍の方々です。弊社のスタッフには、英語やモンゴル語などの外国語を話せる者がおりますのでコミュニケーションも問題ありません。

お二人の役割をお聞かせください。

出町私は、事業全体の責任者です。もちろん、BioGraphを使って面談することもあります。

佐藤私は、コーディネーター業務を担当しております。求人原稿の作成や、応募された方の対応、求職者との面談が主な仕事です。

BioGraphを導入する以前は、どのような課題を抱えていましたか

出町2018年にサービスを開始した当初は、出張面談で人材(求職者)を集めていました。しかし、求職者と面談の約束をして現地に行っても、4割くらいの人しか来てくれません。ドタキャンされることが多く、とても非効率だと感じており、求人プロセスの効率化について、いろいろな手法を模索していました。

佐藤私も効率化について課題を感じていました。出張面談では、1日に3～4人の面談しか予定できず、その内、実際に登録してもらえるのは1人くらいです。ある時は、弊社から片道1時間半かかる千葉の成田で面談の約束をし、待ち合わせ場所のカフェで求職者を待っていましたが、1時間経っても求職者の方は現れませんでした。往復の時間も合わせると、ほぼ半日無駄になりました。

WEB面談という手法について考え始めたきっかけは何ですか

出町親会社がWEB面談のサービスを利用していました。私が興味を持ったことは、面談を効率化させられること、それから、採用後に郵送などで行っていた必要書類のやりとりをWebで完結できることです。

書類のやり取りも大変だったのでしょうか

佐藤そうです。例えば、出張面談の時には、私がたくさんの必要書類を持って移動しなければならず、とても大変でした。採用が決まった後も、求職者の方々から郵送で書類を集めるなど、とても手間がかかっていました。

親会社が使っていたWEB面談サービスを利用しようとは思わなかったですか

出町私は、「親会社と同じサービスよりも、もっと自分たちにピッタリのサービスは無いだろうか」と考えました。そこで、他のサービスを探し始め、最終的には4社の話を聞くことに。BioGraphのことは、ネット検索でみつけました。

4社をどのように比較検討したのか、そのプロセスを簡単に教えてください

出町まず話を聞いて、2社についてはお断りしました。理由は、コストが高かったことと、機能が多過ぎたからです。
機能が豊富ということは、一見すると便利そうに思いますが、不必要な機能も使わなければオペレーションできない部分も出てきます。
つまり、シンプルに仕事をしたいと考えていた私どもにとっては（おそらく求職者にとっても）、とても使いづらいものでした。

佐藤Web上で採用判断するための機能をたくさんもっているサービスもあり魅力的でしたが、採用の間口を広げたい私どものやり方に合いませんでした。最終的には、親会社が使っていたA社のサービスとBioGraphの2つを具体的に検討することにしました。

2つのサービスからBioGraphを選定いただいた理由をお聞かせください

出町A社に比べてBioGraphはカスタマイズの自由度が高かった。それが決め手です。BioGraph は、Web上で必要書類を回収できるように、また、業務フローに合わせてフルカスタマイズできます。イニシャルコストも、A社と比較してBioGraphの方が安かったです。

佐藤1ヵ月ほどかけて体験版を利用させていただきました。私は、WEB面談をしたことがなかったので、だいぶ抵抗がありました。求職者の方も対応できるのか、とても心配でした。ところが、実際に使ってみるととても使いやすく、使っていただいた求職者の方にも「すごい便利ですね」と言っていただけました。シンプルで使いやすいことがBioGraphを気に入った理由です。

導入するにあたりフルカスタマイズした内容を教えてください

出町入社書類の回収です。お仕事をしていただくにあたり、いくつかの書類を求職者の方に提出いただくのですが、そのやり取りをBioGraphで完結できるようにカスタマイズしてもらいました。その他、BioGraphから求職者に送るメールの文言などもいろいろ改良しています。

佐藤書類を回収する順番についても相談させてもらいました。応募いただいてから採用に至るまで、なるべく離脱が無いようにしたかったからです。例えば、面談の前に書類を回収すると「面倒くさいな」と思われ離脱してしまう人が増えますので、できるだけ面談の後に書類の回収をするフローにカスタマイズしてもらいました。

BioGraphを導入してから、どのような効果を実感していますか

佐藤以前は、遠方の方との出張面談をお断りしていましたが、BioGraphを導入した後は、どんなに遠方の方とでも面談することができます。秋田県にお住まいの方とWEB面談をしたケースも出てきました。求職者の方に負担をかけなくてすむ点も、導入効果だと実感しています。

出町採用コストが50%ほど削減できました。期待以上の成果だと喜んでいます。

採用コストをどのように削減できたのか、具体的に教えてください

出町ポイントは2つあります。出張面談が減ったので管理コストが軽減できたこと。
それから、応募者が増えたことで広告費の効果が高まったことです。

管理コスト削減

どれくらいの出張面談が必要なくなったかというと、以前は100件のうち80件が出張面談でした。
BioGraph導入後は100件のうち50件がWEB面談になり、出張面談は30件ほどです。ちなみに、残りの20件は弊社に来社いただいての面談です。

広告効果

広告を出す時に「WEB面談できます」と記載することで、応募者が1.3倍になりました。
応募者が増えるので、広告の効果が高まったと考えています。

BioGraph導入後に工夫したことはありますか

出町当初、応募する人は増えたのですが、WEB面談ということで軽い気持ちで応募する人も増えてしまったのか、面談の実施率があまり高くありませんでした。そこで、BioGraphの採用フローを見直したところ、面談の実施率は以前と同等になりました。

BioGraphを使い始める前、懸念していたことはありますか。
それが、実際にはどうだったか、お聞かせください。

出町BioGraphを利用するために求職者は、専用アプリをダウンロードしなければなりません。「ITリテラシーの低い求職者はWEB面談を使えないかもしれない」と懸念していました。結果的には、多くの人がWEB面談を選ばれますし、50代や60代の人でもWEB面談を使えています。BioGraphが簡単に使えるサービスだという事です。

佐藤マージナルさんが広島の会社だということで、きちんとサポートしてもらえるのか少し心配でした。実際には、営業の方がとても真摯に対応してくださいますし、返答をリアルタイムにいただけ、とても安心してサービスを利用できています。

最後に、BioGraphの導入を検討している企業様へメッセージをお願いします

出町正直、このサービスを競合会社に勧めたくないと思っていますよ。自分たちだけで使いたいのが本音です。でも、BioGraphのようなWEB面談は、いずれ業界のスタンダードになるでしょう。そうなる前に私どもとしてはサービスの質をどんどん高めておきたいと考えています。

佐藤マージナルさんは、我々の要望に対して、できるだけ応えようとしてくれる姿勢をもった会社だと思います。例えば、面談画面に求職者が現れた時、私が気づかないことがありました。そのことをマージナルの担当者に相談したところ、求職者が現れるとアラート音が鳴るようにしてくださいました。細かなことかもしれませんが、迅速に対応してくださる姿勢をとても評価しています。

出町さん、佐藤さんありがとうございました！